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要素開発部 中増 インタビュー

私たち要素開発部は、プレス技術の開発に携わる部署です。基礎技術が確立されているプレス加工ですが、実はまだまだ多くの可能性を秘めており、応用技術は日進月歩の世界です。世の中に存在する工業製品のほとんどに使われているプレス部品は、その生産難易度でひとつの線引きができると思います。つまり、お客さまが求める形状を既存技術だけで実現できるか、そうでないか。我々が手がけるのは後者の、一般的には「できない」と判断されてしまうようなプレス部品の具現化です。当社で扱っているプレス部品の分野は多岐にわたっており、技術開発には広範な知識と技能、そして柔軟な発想と忍耐力が必要です。

サンコーは私が入社した当時から開発部門があり、これまで常に一定人数を割いて力を注いできました。これは当社の強みと言える部分だと思います。要素開発部には現在8人が所属していますが、大半は他部署でなんらかの経験を積んできています。というのもいかに開発部門であっても、大学などの研究機関と違い、より生産に近い立場で利益に結びつける必要があるからです。あまりに研究的な業務ばかりを続けていると、プレス加工の本分である大量生産と乖離した考え方をする危険性があります。その部分は常に注意しながら仕事を進めています。

マンパワーだけでなく開発のための設備も整っています。これまでも必要な設備は積極的に導入してきました。ここ数年では、プレス成形シミュレーションソフトやIoTに関する計測設備などがこれにあたります。そして先日、会社の歴史の中で初めてとなる、開発専用のサーボプレス機を導入しました。従来、要素開発部は加工機やプレス機などの設備を一切保有していませんでした。加工機やプレス機は生産のためにこそあるものだからです。これを技術開発のために導入するという経営の判断に感謝しつつ、どう活躍させるかは私たち次第であり、今後が非常に楽しみです。

直接的な顧客ニーズとは別に、世の中の動向を注視しながら新たに必要とされそうな技術を予測し、独自開発することも重要な仕事です。これはある意味で、さらに難易度が高いことがあります。お客さまの要望に応えるのは、たとえ困難であっても、目標とする形が決まっていることがほとんどです。それとは対照的に、新たな技術開発はゴールが見えにくく、時にはゴールが途中で動くことさえあるからです。一般的に、安価で大量生産できるのがプレスの最大の利点。ダイカストや切削加工で製造していた部品がプレスで製造できるようになると、大きなコストメリットを出すことができます。他の工法で製造されている部品をプレス化できる技術を開発し、提案していくのも私たち要素開発部の役割のひとつです。

現在、私の仕事は管理が中心であり、純粋な意味での「技術者」ではないかもしれません。そして実際に要素開発部の中核を担っているのは私より10才ほど年下の技術者たちですが、彼らが近年目覚ましい成長を遂げています。これまで私は自分の手で仕事をしないと満足できず、要求する結果が得られませんでした。他の技術者に任せた場合、私の想定が10だとすると、返ってくるのは5か6くらいでしょうか。それが徐々に8になり9になり、時には12、13といった想定を超える成果に驚かされることもあります。最近は、個人ではなく部署として仕事を完遂することが何よりのやりがいになっています。

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